家づくりコラム

自然と環境

エコロジーについて②非効率な電気

まず、何からしていけば良いのか。

第一に理解しておくべきは、電気の価値感と、それに基づく省エネルギー意識でしょうか。

たとえば、暖房をするといった観点から見てみると、電気はとても効率が悪く、単純に同じ量の熱を取り出した場合で比較してしてみると、他の燃料とは比べものにもなりません。

その理由としては、石油や石炭などの他の燃料は(多少の精製や加工はありますが)、燃やせば暖かくなることから解るように、そのまま熱エネルギーとなってくれます。

それに対して電気は、石油や原子力など他のエネルギーを使って蒸気タービンを回すことで発電(エネルギー転換)しなければならず、その変換効率が驚くくらい悪いのです。   

発電所イメージ  発電所で生まれた電気は、末端に届くまでは7割が消失してしまいます。

日本国では、総発電量の6~7割が火力発電所で生まれ、石油やガス・石炭を燃焼させ発電されていますが、その発電効率はというと、せいぜい38%程度しか取り出せていないのが現状です。

しかも消費者のもとに送配電する時のロスがあり(6%)最終的な効率はおよそ、30%程度と考えられます。 (※ 現在の火力発電所で使われている蒸気タービン発電機の効率は、40%を超えられない。)

つまりは、火をたいて暖をとるのを電気でやるとすれば、単純計算で3倍以上のエネルギーがどこかで使われて、ようやく手元に届いているわけです。

かつて総発電量の3割を占めていた原子力発電所も、燃料ウランの精製や、放射性廃棄物の処理、発電所の建設コスト等、様々な意味でエネルギー多消費型と考えられ、現在そのほとんどが停止しています。(→震災に伴って福島原発事故が発生し、今後の建設は無い)

  

有名な黒四ダム。 

いまや、観光資源です。

水力発電は、もはや発電量の1割に過ぎず 「黒部の太陽」 で有名な黒四ダムも、今のところ観光資源として利用される要素がのほうが大きいのではないでしょうか。

しかし電気は、コタツや電気ストーブのような単純な熱利用から、洗濯機や冷蔵庫など主にモーターを回転させるもの、そしてテレビやPC・携帯電話をはじめとする家電類にいたるまで、必要不可欠な存在です。

家庭にある様々な家電類を見渡しても、コンセントがいくつあるかも判らないうえに、電気でなければ出来ないことが多くなりすぎていて、電気のない生活はイメージすら出来ません。

利用しやすいので使ってしまっている、エネルギー消費の代表格が 「電気」 。そうした中これからも、生活の利便性向上に伴い、ますます電気の消費は増えていくことでしょう。

ゆえに電気の「省エネルギー」 が、何より最重要なのです。

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