自然と環境
自然と人とのつながり②太陽と自然
江戸時代の主なエネルギー源は、薪や炭だったそうです。そしてそれらの原料は、自然の雑木林から集めてきます。そして樹木や米、野菜などの植物を育てるのは太陽です。
その太陽エネルギーが育てた木を燃やしてご飯を炊き、人々は炭を利用して暖をとっていました。照明も菜種油など、植物の油が中心です。何をするのも太陽と自然があるから出来ていたのです。
人々は基本的に、次々に生えてくる樹木を農業のような形で利用していました。生活そのものが、太陽エネルギーが植物を育てた範囲で収まっていたのです。
しかし驚くべきことに、それをかなり大規模に、高いレベルで実践できていた都市が過去に存在していました。江戸の町です。
当時の人々にそこまでの環境意識があったかどうかまでは不明ですが、いわゆるリサイクル資源の循環による理想的な「完全循環型社会」のカタチが、当時すでに成立していたようです。