家づくりコラム

インフィル(建物内要素)

照明のもたらす効果

人の生活レベルは日々向上しています。

住宅照明を選ぶ際 「明るいことは良いことだ」 といった基準で考える人がいまだ多いのは、文明開化時代の名残でしょうか。

ホテルやレストランにみられるくつろぎ・癒し空間は、照明設計による工夫が非常に大きな効果をもたらしています。

住宅照明に関しては、照明そのものが別途工事になっている場合も多く、照明による明かりの演出や設計はあまり重要視されていない為、認識が薄いのも当然かもしれません。

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このお宅のリビングには、天井埋め込みのダウンライト照明の他、窓上部に照明を付け勾配天井を照らす間接照明を採用しています。

こういった照明は「建築化照明」とも呼ばれるもので、光源そのものを隠し壁や天井の反射光で室内を照らすというもの。照明器具からの直接光で室内を照らすのに比べ、明るさが柔らかく影も少ないうえ、それによって生まれる落ち着きや高級感・広がりには、空間そのものの空気までも変わったように感じます。

一日の疲れを癒しリラックスする為の住宅は、オフィスやショッピングセンターのように隅々まで明るくするのではなく、必要な場所だけ明るくなればいいのです。

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居心地がよくなった薄明りの空間は、食事やお酒で会話も弾み、テレビも見やすいうえ程よい暗さが眠気を誘う「脳内メラトニン」の分泌も促してくれ、速やかに入眠できゆっくりと休めるといった効果までも期待できます。

「なるべく明るくすべき」という単純な価値観は排除し、設計士と相談の上で複数の照明を配置、明るさをスイッチでコントロールできるようにしておくと、空間には驚くほどの快適性と魅力が生まれてくるのです。

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