家づくりコラム

工事・現場技術

4000年前の法律から

「目には目を、歯には歯を」で有名、犯した罪は同じように戻ってくるといった報復主義的な恐ろしい法律、古代バビロニアの「ハンムラビ法典」。

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先日知ったのですが、その中に建築工事に関わる法律が含まれていました。それによると・・・
 
 
【 229条】もし大工が、家を人の為に建てて、彼の仕事を堅固にせず、その為建てた家が倒れて家の主を死亡させた時はその大工は殺される。 
 
【230条】もし家の主の子を死亡させた時はその大工の子を殺す。 
 
【232条】もし物を滅失させた時は、滅失させたものを賠償し、かつ、建てた家を堅固にせず、その為に倒れた故に、彼自身の物で倒れた家を立て直す。 
 
 
 
建築に関わる 「無責任」 は、かつては死を持って償い、また自らの財産で購うくらいの罪。憲法36条で残虐刑を禁じた現代の法律とは比べようもないですが、ぞっとする内容です。
 
 
もっとも住まいは、人命や財産に大きく関わる重要な要素。作り手側、つまりは工事を施工する側の責任と罰則は、かつて「ハンムラビ法典」で法律化されるくらい、重い仕事だったって事。
 
 
現代の法律には 「安易で無責任な仕事」 を、法典にあるような強烈な罰則や処罰をもって事前に抑制する、といった強さはありません。
 
 
しかしながら古代の人たちが感じていたのと同じく、住んでいるのが人である以上、「家を作る」といった仕事における重い責任は今も昔も変わることはありません。
 
 
大切な 「家」 を扱わせて頂く専門業者の立ち位置として、持っているべき「道徳」と「責任」を組織全体の仕組みで共有し、実行していることは基本中の基本です。
 
 
そしてお手伝いさせて頂く機会の度、プロフェッショナルとして納得いく仕事をしているかどうか、自ら問いかけながらも懸命にやった結果を残しつつ、造りあげた建物をしっかり守っていくのが当然なありかただと思います。
 
 
約4000年前の法律から、会社の有るべき姿まで考えさせられるなんて・・・驚きです。
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