家づくりコラム

基礎・構造・耐震

地盤について

大空であれば、遙か彼方の星の光までも確認出来ますが、地中50cm下のことは誰も知らないというのが現実でしょう。

どれだけのこだわりや思い入れがあっても、地盤が貧弱だと最悪の場合には建物が斜めに傾き、基礎にヒビがはいったり、建具が開かなくなったり、雨漏りしたり・・・等など。

あるお宅では、傾いた家を直す為に数百万の追加出費を余儀なくされた、といった話まであるくらいです。

欠陥住宅の75%が地盤に起因するといわれます。

あなたが建てるせっかくの夢の家を「台無し」にすることのないよう、地盤のことは必ずここで勉強していって下さい。

jiban.jpg

※地表から「2m」。基本的にこの範囲内で、地盤は建物を支えます。 

 

 

あなたの住まいはどんな場所?

「地名」はどこにでも必ずありますが、あなたは住まいの地名について気にとめたことはありますでしょうか?

実は地名の由来には、その地域のはるか昔の「特徴」を現していることが多いのです。

 

たとえば地名に「田、稲、川、橋、水」など水にまつわる漢字が使われていると昔、その地域に、田んぼや、稲作、川、・・・などが特徴だったから、その地名がついたのです。

 

なぜこの話を出すのかというと、水にまつわるその地名のある地域に昔、地盤としては不適切な「泥」や「砂」の堆積があった可能性があるからです。 

 湿地帯の地盤 現在はきちんと整備された造成地も、数十年前まではこんな状態だったかも。

「地名」はその土地の顕著な特徴を表わします。 

「蓮、蒲、芦」など水辺の植物のつく地名もそうですし「鷺、鶴、亀、鵜」など水辺の動物のつく地名だけでなく、「池、沼、沢、汲、渋、溝、洲、潟、泥」などサンズイのつく地名なども可能性アリです。

県内各所にもそんな地名、いくつか心あたりありますね。 そういった地域に家を建てようとしてお考えの方は、要注意です。

(あなたの地域地盤の歴史がわかるかも→国土地理院

では、地盤の状態はどうやったらわかるの?

建物を建てる前には、専門家による調査を『必ず』行って下さい。

 

「今まで建物の重みがかかっていた建替えなんだから、この敷地なら大丈夫」

「造成地だから、しっかりした地盤のはず」

「先に建てた隣の家は、地盤改良とかしていなかったから、大丈夫だろう。」

 

なんてあいまいな考えで工事を進めることだけはよしましょう。 

 

地盤を調べるには一般的に「スウェーデン式サウンディング試験」と呼ばれる調査方法を用います。

 調査機械  試験には、先端にスクリューがついたロッドを使用します。
このロッドにおもりを載せた状態で地面に貫入し、一定の深さまで貫入するのに費やした回転数を記録していきます。
 スウェーデン式サウンディング試験

 柔らかい地盤ほど簡単に貫入できるので、回転数が少なくなり、固い地盤ほど回転数が多くなります。

写真のように、建物の建築予定地に4〜5箇所程度の調査ポイントを作ります。

この調査データをもとに地盤強度を確認し、必要に応じて地盤改良や基礎形状の変更等を行い、建物の設計に反映させます。

もし、強度が足らない時には・・・

地盤の状況によって、以下の方法があります。判断は専門家にまかせましょう。

表層地盤改良工法

地盤改良(表層改良のイメージ)

比較的浅い地盤だけが軟弱の場合(イラストの黄土色部分)の工法です。

0.5〜1.0m程度の深さで地盤強度を高め、その下の固い地盤(茶色部分)に到達させます。 
 

地盤改良(表層改良状況)

 写真:表層改良状況。掘削した土砂と改良材を攪拌・転圧し、埋め戻します。

地盤改良(表層改良)

柱状改良工法

 地盤の柱状改良 柱状改良工法のイメージです。地盤改良工事としては、大掛かりなものになります。 

  

地盤改良の杭打ち機   地盤改良のプラント
 杭  硬い地盤が、深い部分にある為に表層改良では対処できない場合に用いる工法です。基礎の下部に、写真(左)のような「柱」状の杭を数十本打ち込み、家の荷重を深部の強固な地盤まで到達させます。特殊重機や、機材・資材の搬入も多いのでコストがかかります。
Page Top