家づくりコラム

基礎・構造・耐震

基礎について

基礎について

小学校で習ったように、地球には「引力」があり、重い物にも軽いものにもリンゴにも等しく「重力」(重さ)というものがかかっていることはご存じかと思います。

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これを人に例えると、体重は足に伝わり地面へと流れていることになります。このことは、家についても見えないところで、同じことが起こっているといえます。

家には、建物本体・家具・住んでいる人、さらには雪国富山ですから毎年屋根に乗る深い積雪量をも含めた荷重が、狭い建物面積の中に集中していることになります。

その合計数10トンもの体重を「基礎」という足で踏ん張り支えて、固い地面の上にそーっと載せてあるといったイメージです。

長い時間のあいだに家族の形態は変化しても、家自体の体重はほとんど変化しません。そんな巨大な荷重を、均一なバランスで地面に伝えるのが基礎の使命です。

『関連』

→地盤の話

もしも、この足(基礎)が丈夫でなく、バランスが崩れてしまうような事があったら・・・

いずれは老人のように体が傾き、(床がナナメになったり)

杖をつき、(建具の建てつけが悪くなったり)

歯が抜けて、(隙間だらけで暖房もきかない)

やがて・・・という事になってしまいます。

高気密、高断熱や防水といった建物の大切な性能はあっというまに失われ、家、本来の「生活や財産を守る」といった基本的性能の維持すらできなくなるということです。

怖いのは人の足を治療するのと違い、建物の下にあって巨大な荷重を支え続ける基礎については、医者みたいな専門家にかかれば直る、というほど簡単なものではないこと。

数十年たっても(建っても)健康で丈夫な足で立っていられる為には、しっかりとした知識をもった専門家と相談しながら、問題を予防していきましょう。

基礎の種類について

基礎の形状は、(最低の基準として)ある程度法律によって決まっています。

ただし、木造住宅の場合は、構造計算等の義務付けがされておらず(4号特例)、最低基準形状の基礎が建物本体の荷重を支え切れているかどうか、行政はチェックしていません。

以下種類の基礎種別がありますが、地盤や条件に伴う構造計算の根拠を持って、基礎設計に取り組み、形状・種別決定をして差し上げるのが、専門家の本来のあるべき姿です。

「べた基礎にすれば大丈夫!」

といった、水戸黄門の印籠みたいな単純な選別判断はありえません。地盤を含めて計算すると、「べた基礎」のほうが過小評価になることも実際ありうるのです。

布(ぬの)基礎・・・地耐力   30KN/㎡(※注)以上で採用。

布基礎

一般的な基礎形状。

世の中、ブロック塀にしろ擁壁にしろ様々な建造物基礎はこのカタチをしています。

 

べた基礎・・・地耐力   20〜30KN/㎡(※注)以上で採用

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地盤の状態が悪い場合に採用されます。雪山をカンジキで歩くと沈まないように、接地面を広くとることで、より軟弱な地盤に、強固な基礎を作れます。

もちろん、布基礎よりもコストがかかります。

 

べた または 布基礎 + 地盤改良(表層または柱状)

・・・地耐力 20KN/㎡(※注)以下で採用。

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※上記の単位で地耐力を示す数値として KN/㎡ とありますが、この値は地耐力試験(地面の強度を測定する試験)でしか数値で表すことが出来ません。

 

もし、数値の話をうやむやに、基礎形状を決定するような業者がいれば、要注意です。

以下のチェックを参照して下さい。

  •  □ 基礎の形状に関して、業者から説明がない。
  •  □ 地耐力試験をしていない。
  •  □ 前に家が建っていたので、地面は丈夫だ、と言われた。
  •  □ だまって布(ぬの)基礎で施工されている。

 

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