家づくりコラム

空間設計・間取り

☆勝手口編☆

最近、新聞の折込チラシで、新しい家の間取を見ていると「勝手口」の無い家を見ます。

ダイニングキッチン形式の採用や、コストを抑える為の手段としてあえて提案しない・・・などなど、理由は様々に考えれられますが、これは非常に悲しいことだと思います。

昔から「勝手口」は、住宅に無くてはならない存在のはずですから。

私たちは設計するとき、勝手口はキッチンと繋がる動線で、かつ可能な限り広く充実した空間を作るように心がけています。

なぜ勝手口にここまでこだわるのか?

それは勝手口が充実してないお宅では、下記の様な現象が起こってしまうからなのです。

  • ゴミの溜まったゴミ袋を、家の片隅にちょっと飾る。
  • 畑で取れた野菜を軒下なんかで行進させてみる。
  • 雨の日は、干せない洗濯物をリビングに干して、パンツと一緒に食事。

せっかく新しい家に住んでもこんな生活じゃイヤですよね!しかし、パンツやゴミと一緒に食事するのは、片付けが下手な訳ではありません。

決して奥さんを攻めないで下さい。

それは、勝手口の機能性が悪い、若しくは勝手口が無いだけなのですから・・・・・

「たかが勝手口」「絶対必要な訳では無い空間」と思われがちですが、じつはたくさんの用途を含んでいるのです。

ゴミ捨ての動線

なぜキッチンの横に配置するかというと、一番の理由はゴミ捨てに便利だからです。

生ゴミなどはどんなに気を使っても、ゴミ袋が破けて汚い水がポタポタって経験、皆さんにもあると思います。

そんな不衛生なものを台所から、玄関までダッシュで持っていくのは大変です!

「キッチンから3〜4歩で土間までたどり着ける」

そんな動線が理想だと思います。

最近ではゴミの分別も進み、缶などのなかなか回収されないものを仮置きする「土間部分」を少しだけ広めに取る、のも割とオススメです。

食品庫として利用

その土間部分には、たっぷりと棚を付けて食品庫としても利用します。なぜ土間部分かというと、ちゃんと理由があります。それはゼノマのお客様は皆さんそうなのですが、「健康」を愛する方々は、家庭で畑を作り、家庭菜園を楽しむといったことが多いのです。

自宅の畑で採れたおいしい野菜は、食卓に並ぶ前に泥落としや乾燥・保存などの必要があります。こんなときの保管場所として、野菜から泥が落ちてもお掃除ラクラクな「土間付き食品庫」があれば便利です。

野菜からおちた泥も、土間に落ちればお掃除ラクラクですからね!

物干場

本来は日当たりの良い場所に物干室を作れるのが最高でしょう。

しかしそうはいかない場合も多いです。そんな時の強い見方が勝手口なのです。

勝手口が暗いお宅を良く見ますが、できるだけ間口を大きくとっておきます。(人目が気になる時は高窓も良いですよ)そして、収納できる物干竿を付けておきます。

すると、雨や雪の日は、なんとそこは物干場へと変化します。ついでに除湿機を使用すると、完璧です!

洗濯室

一般的には、浴室前の「洗面脱衣室」に洗濯機を設置する提案が多いでしょう。

しかし、脱衣室に洗濯機を置くと「湿気」でホコリが溜まりやすく、汚れも付きやすいので掃除の手間がかかる、カビやすい、といった欠点もあります。

そこで、ゼノマでは勝手口に洗濯機を置くことをオススメしています。脱衣と洗濯の動作がぶつかる事も考えられます。「誰かが風呂から上がるまで、洗濯機の操作をするのを待つ」ってだけで、ストレスに感じる日もありますからね。

勝手口 

 上記の機能が全て詰め込まれた勝手口。

暮らすために必要な機能を高密度に詰め込む為の「空間」と考えると、この部屋の必要性がわかります。

【まとめ】

たった2帖〜3帖程度に、これほど多くの用途で使用する空間は他にありません。多用途で使用するからこそ、計画段階からの綿密な打合せが必要な部屋といえるでしょう。

勝手口をしっかり作ることで、他の部屋に家事や生活感がはみ出すの防ぎ、その結果家の中が散らからず、より広々と暮らせるのです。

しかし、この大切な空間を「書斎」などの個室と天秤に掛ける方も少なくありません。そんなときはご主人に、試しに聞いてみてください。

「その部屋の機能は何?中で何するの?」

限られた空間の中で何を優先するかは、家族の価値観によって異なります。 さて、あなたの生活にとって本当に必要な空間とは何なのか、考え直してみてはいかがでしょうか?

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