家づくりコラム

空間設計・間取り

☆階段編☆

ここ数年で階段に関する意識が変わりました。設計を始める時に良くお客様がこう言うのです。

「階段はリビング階段でお願いします!」

階段についての説明をまだしていないのに・・・。きっとどこかの展示場の説明や、雑誌で長所だけの情報を聞いて来られたのでしょう。

まず、一般住宅の階段の設置場所には大きく分けて2ヶ所あります。

  • リビング階段

  • 廊下型階段

それじゃ、どっちが良いの?とお思いでしょう。今回ブログは、階段の設置場所と長所・短所と、それぞれの解決方法をご説明します。

リビング階段について

 リビング階段  最近多く見られるのが「リビング階段」と呼ばれる階段。

【長所】

  1. 家族と顔を合わすことができる 
  2. 温度差が少なく、体に優しい
  3. 廊下を作らなくて良いので、面積を縮小できる。

【短所】

  1. 熱効率が悪い
  2. お客様と家族の動線、視線に工夫がいる
  3. 臭い、音も2階へ上がる

「高気密・高断熱住宅で、全館暖房だから大丈夫!」と思っても、建物を均一に暖めるのはとても困難です。

しかも、冷たい空気は暖かいところへと降りてきます。

いくら全館暖房いえども、日中は、2階を使用しない、お婆ちゃん一人ってお宅も少なくないのでは?そんな場合、家全体を暖めるのは非常に不経済です!

そこで建具等、シャッターになるものの設置をオススメします。

ロールスクリーン 

 ロールスクリーンを設置し2階からの空気をシャットアウト!

このちょっとしたヒト手間加えるだけで快適空間が作れます!

さらに、リビングを通って二階に上る訳ですから、家の中が丸見えになります。勿論、リビングが丸見えになる事を理解して頂いた上で採用する事になると思います。

写真

廊下がほとんど無く、効率的に空間を利用。

勿論、ダイニング、リビングが見えない様に配慮が必要。

しかし最近の家はLDKタイプのものが多いです。そうなってくるとキッチンやダイニングの中までお客さんに丸見えになってしまう場合があるんです。

「 キッチンまで丸見えは困る人」って方は、ここらへんを良くチェックして下さい。

リビング階段イメージ図面 

ダイニング横に上り口。

勿論お客様はココを通らないと2階へは上がれません。

もし、これがアイランドキッチンだったらダイニングだけで無く、キッチンの中まで全て丸見え!

廊下階段について

 廊下型階段

昔からどこの家にでもある「 廊下型階段」。突き当たりにあるのが玄関。

【長所】

  1. お客さんと家族の動線、視線がぶつからない。
  2. 臭い、音も気にせずOK!

【短所】

  1. 家族や来客の有無が分かりにくい。
  2. 居室と廊下の温度差が激しい。
  3. 廊下が必要なので面積が増える。

決して直接顔を見なくても、家族の出入りを確認出来る様にも設計可能です。以下の図面の様に、リビングの裏に階段を配置すると、リビングから足音を感じることが出来ます!

 廊下型階段

リビングに居ても、階段を上がる足音が感じられます。

しかも玄関からは家族の動きが分からない様に配慮。 

 

参考

一概には言えないと思いますが、参考までに以下の図面で比較してみて下さい。2つ共、廊下型階段なのですが、考え方一つで全くイメージの違うものが出来ます。設計次第で無駄な空間を省くことが出来ます。

写真 

一目で廊下や、玄関ホールの、居室で無い部分面積が多い事が分かります。

しかも、階段から降りて来たときに、玄関に居るお客様とハチアワセ!

 参考

最近計画した図面です。

随分無駄が省はぶけていると感じませんか?

まとめ

たかが階段一つでも家族構成、来客数、冷暖房器具、ご希望の家の大きさ(予算)によっても随分と変わって来るはずです。

専門家と相談し、あなたの求める間取りにを実現しつつ適切なアドバイスを受けてこそ、初めてあなたの家の階段形状を決定する事が出来ると思います。

階段はコレ!!てな要望もよいですが、実現する場合のメリット・デメリットをよーく理解し、イメージだけで進まないことをお勧めします。

 

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