家づくりコラム

軒の出

登り梁と軒の出

“登り梁(のぼりばり)” とは、ゼノマの家のように深い軒の出を支えるために、軒桁から突き出した梁のことをいいます。

今、流行りの住宅にはたった30cmほどの軒しかなかったり、全く軒がないものまであります。

スッキリしていてカッコいいのかもしれませんが、住宅にとっては 「非常に悪条件だ」 ということを覚えておいくと良いです。

軒が深いおかげで、

  1. 夏の暑い日差しを遮り、冬の低い日差しは家に取り込む。
  2. 風を巻き込み家の中にたくさんの風を入れる。
  3. 雨風に外壁がさらされないので、家が傷まない。
  4. 急な雨でも洗濯物が濡れたり、家に雨が吹き込まない。
  5. 雪が降っても家のまわりを自由に歩くことができる。
  6. 雪がふっても、雪かきの心配も雪囲いの必要もない。
  7. 雨や雪が降っても、タイルなどが濡れない為滑らない。

参考→軒の出について

こんなにも、軒が深いだけでいいことがあるのです。

では、なぜこんなにメリットだらけの深い軒と登り梁を、他社はあまり取り入れないのか。

それは、コストがかかるということと、坪単価に反映しにくい「登り梁」 と「軒の出」のメリットをうたう提案が、パターン化しにくいという点が原因と考えられます。

当社の家では、ある程度の軒の深さを必ず確保するよう勧めます。ちなみに写真はあるお宅の玄関先ですが、コチラは深いところで2mの軒があります。

古いお寺や歴史的建造物のような長生きの建物は、必ず軒が深くて長持していることから考えるに、家を守るのにいかに「登り梁」「軒の出」が必要か分かると思います。

デザインだけで造られる風潮が昨今の家づくりですが、 ”意味”と”必要性”から設計に入る昔ながらの家づくりとは、根本から姿勢が違うという事ですね。

 

 

 

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