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木造住宅の構造について⑤在来工法+登り梁工法
軒先の出幅等を稼ぐ為等に、屋根勾配に沿ってナナメに梁を掛ける工法が「登り梁工法」です。
神社仏閣の巨大な屋根、また北前船で栄えた富山市岩瀬の森家や、八尾・高岡・高山など、かつて賑わった商家の並ぶ街道沿いの建物の軒先などにも利用されてきたものです。
強度を保ちつつ彫りの深い軒先をつくることが出来、木組みの美しさから重厚感や高級感も感じさせることができるなど、当時の豊かな人々にはもてはやされたことでしょう。
現代において、当社の設計に登り梁採用が決まっている訳ではありません。
吹き抜け・内部の面積効率・軒の出に至るまで、こうしたいと思うプランによってその利用法は多角的に変化しますが、応用させやすい「在来軸組み工法+伝統工法+登り梁工法」 といった各工法のいいトコ取りをしたつくりを採用することはよく、あります。
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