スタッフブログ

フォルムゼノマの日常

本当の快適さとは。

a0830_000408_m.jpg

東電の原発事故を受け電力不足が懸念されるなか、経済産業省は家庭でのエネルギー消費を減らす、「トップランナー基準」を住宅に義務づけることを検討しているようです。

建材などの断熱効果が向上すれば、住宅の新築時だけでなく、リフォームの際にも省エネ性能が高まることが期待できるとしており、早ければ今年の通常国会にも省エネ法の改正案を提出したいとしていますが、印象は「やっぱりそう来たか」でしょうか。

現在多く建築されているのは、「高気密・高断熱」仕様の現代型住宅。

水槽のサーモスタットのように機械設備で空調制御することが基本で、窓を開ければ自然の外気を取り入れることはできるものの、外気温が冷暖房のエネルギー負荷に直結することから、できる限り窓を開けないことが前提のつくり。

これからもそういった高性能住宅に住むのだから、国民はもっと窓を閉め、より分厚い断熱材にくるまって、エネルギーを使うなと。そして「今回からはエコポイントないから、お金は自分で出しなさい」と、政府の考えはこんな感じ。私たちがこれまで通り「快適に」エネルギーを使う事を前提にしています。

一定温度で生活する事が、快適で暮らしやすいのはもちろんです。ですが「快適」って、いつのまにかイコール「温度設定」に変わってきているから、「義務」という負担をまた、強いられるのです。

かつて日本家屋の暮らしの中にあった事、思いだして下さい。

縁側のひなたぼっこって、なんて気持ちいいんだろう。薪ストーブやたき火にゆらめく炎には、心を穏やかにしてくれるぬくもりがあって、そよ風や井戸水の冷たさには優しい涼しさがある。障子和紙を通した陽光は、なんて心を穏やかにしてくれるのだろう。

エネルギー消費に関しては、この便利すぎる社会。そのなかで私たち国民が忘れつつある「本当の快適さ」を、一人一人が求めていくことが結局、国も助かり、地球環境にも配慮出来る近道なのです。

「あれ?なんか去年より消費エネルギーが少ないぞ?」って国会開催前に国が気づき、法案は先送りになる、なんて事になるのもなかなか面白いかもしれません。

PC240656.jpg

Page Top