暮らすを考える知恵袋
2021.04.13 家づくりコラム
現監督の重要性とは?
こんにちは、営業担当の水野です!
ある日、お客さまからこう言われました。
「現場監督は要りませんので、その分安くなりませんか?」
単純に省ける費用はないかと探したら、「現場監督の給料」だったそうです。
とても悲しい気持ちになったのを覚えています。
確かに、建物は大工職人さん達が作るのであって、現場監督が作るわけではありません。
お客さまにとっても、現場監督の仕事内容や重要性は不明確な部分が多いため、「要らない」と言われる要因になったのでしょう。
しかし、これだけはハッキリと言えます。
『現場監督がいないと、現場はトラブルだらけで絶対にうまくまとまりません!』
今日は、建築においての「現場監督の重要性」についてお話したいと思います。
現場監督は、『現場管理』をする仕事を担っていて、大きく分けると4つあります。
1.工期を守ること(工程管理)
オーナーさまは、工事中はアパートや仮の住まいで生活しているため、工事が延びれば家賃などの費用負担が増えます。
また、入学・入園などの新生活に合わせて入居したい場合も、スケジュールがずれると心身への負担が増えます。
2.安全に気を配ること(安全・衛生管理)
ケガ人や事故が起きた場所には、誰も住みたくありませんよね。
事故やトラブルなく完成させるために、危機管理や予防対策をするのも現場監督の仕事。
また、工事中のトイレ環境に気を配ることも必要です。
3.材料調達や品質を確認すること(品質管理)
出来の良し悪し、職人さんたちの「一流の」腕前がきちんと発揮できるようにしてあげるのも、現場監督の仕事です。
4.工事現場全体を管理する(施工管理)
様々な専門職人さんの工程管理、車の交通整理、職人さんのうっかりミスや手抜きがないか見張る、建物の清掃、工程の進捗状況を写真に撮る、コストを管理するなど…。
現場のあらゆることに気を配って、スムーズに高い品質の建物が完成するように努めます。
現場監督の仕事は、どれ一つとっても非常に重要な仕事だとお分かりいただけたでしょうか?
スポーツも監督がいないと、チームをまとめ優勝に導くことはできません。
建築現場の監督も、それと同じです。
つまり、現場監督は、
●オーナーさまの代弁者として、高度な知識と技術を発揮し、適切な仕事を適切に進めまとめ上げる人。
●夢のカタチ「家」を作ってくれる人。
現場になくてはならない大事な建築の専門家なのです。
住宅会社を比較検討する時は、すばらしい設計を提案してくれることはもちろんですが、現場をきっちり『管理・監督』してくれる現場監督がいる建築会社を探しましょう。
『いい家を造りたい』
『間違いのないリフォームをしたい』
そう思う方は、家のデザインや価格だけを見るのではなく、施工現場の質についても必ず担当者に質問してみてくださいね。