暮らすを考える知恵袋
2024.09.03 家づくりコラム
木造住宅の耐震診断・耐震補強工事をお考えの方へ
2024.1月に石川県能登を震源とした「能登半島地震」が発生しました。その際、被害が石川県内だけではなく、富山県内でも多く報告がありました。
弊社にも「基礎にヒビが入った」「壁に亀裂が入った」「自分の家は大丈夫なのか?」「また地震が来たら倒壊するのか?」などのお問い合わせが増え、住まいの耐震性に不安や関心を抱く人が増えています。しかし、必要な耐震工事が行われていない建物はまだまだたくさんあるのが現状です。
そこで、住まいの安全を見直し、大きな地震が来ても倒壊しないような安全な家を手に入れるためにはどうしたら良いのか?費用はどのくらいかかるのか?などを具体的な例を出しながらご説明していきます!
まずは、今、どうしたら良いのか、簡単な「おうち診断」にて調べてみましょう!
この中で、「現行耐震基準の家」以外は何かしらの不安があるお住まい、というのが分かります。それでは、「現行耐震基準」と「旧耐震基準」の家、何がどう違うのか?を少し、ご説明していきます。
〇旧耐震基準とは…
≪1950年から施行され1981年5月31日までに建築確認を行った建物に適用≫
震度5程度の地震で倒壊しないレベル。
倒壊さえしなければ人命が守られるという考え方がベースにあります。
〇新耐震基準とは…
≪1981年6月1日から施行≫
震度6強~7程度の大規模地震で倒壊しないレベル。
損傷自体しないことを目的としています。大地震は、一回揺れたら終わりとは限らないためです。
大地震の報道では「最大震度」が強いイメージとして記憶に残りますが、本当に恐ろしいのは最大震度ではなく、どれくらいの規模の地震が何回起こるかです。2016年4月14日の熊本地震では、震度6を上回る地震が7回も起きています。最初の一回を踏み堪えたとしても、4回目は?5回目は?6回には耐えられるのか?と考えると、「震度6の地震で倒壊しない」だけでは足りないということが分かります。
このように見ていくと、不安のあるお住まいの場合は、まずは「耐震診断」をして、耐震補強のみで問題がないのか、もしくは建て替えをする必要があるのかを調べてみると良いのではと思います。
それでは、実際に耐震改修工事する場合、どのような工事内容で費用はどのくらいかかるのかを実際の施工事例をもとにご紹介します!
●低コストプラン①
押し入れに筋交い補強(押入れだけの工事で補助金GET‼)
押入れは家の角にあるので、補強するのにもってこいです。ここだけの補強で所定の強度になれば工期も短く、コストも非常にお安く、もちろん耐震補助金対象にもなります。
●低コストプラン②
外部壁耐震補強
ただ外壁を張り替えるのはもったいない!補助金で耐震補強も一緒にどうぞ!
外壁改修は耐震壁設置の大チャンスです!家全体が新しい外壁で仕上がるので、弱い壁の大部分を外側から補強できます。もちろん耐震補助金対象になります。
上記2プランのような低コストで補強工事をすることもできます!耐震補強と聞くと、もっと大掛かりで高コストになるのでは…と不安に思われる方もおられると思います。ですが、この2プランのような必要最低限の工事で地震に耐えられるようなお住まいを手に入れられます!(※クロスを貼ったり、外壁工事費などは別途必要となりますのでご注意ください)
耐震補強工事のみで良い場合もありますが、場合によっては、柱と梁だけを残す「フルリノベーション」や「建て替え」しなければならないこともあります。まずは、お住まいのチェック「耐震診断」をしてみて、そこからどんな方法があるのかを設計士と一緒に考えていきましょう!
ここからは、富山県の耐震診断・耐震改修の補助金についてご説明します。(https://www.pref.toyama.jp/1507/bousaianzen/bousai/jishin/kj00002134/kj00002134-001-01.html)
富山県では、市町村と連携して、木造住宅の耐震診断、耐震改修工事に対する支援制度を設けています。
1戸あたりの補助上限額を100万円に増額し、部分的な改修や簡易的な改修も補助対象とする等して、
住宅の耐震化の一層の促進を図っています。
(1)支援対象となる住宅
耐震診断・耐震改修とも以下の住宅が対象です。
1)木造一戸建で、平屋建て又は2階建てのもの
2)昭和56年5月31日以前に着工して建てられたもの
3)軸組工法によるもの(伝統工法によるものも含みます)
(2)耐震診断支援について
富山県では耐震診断支援も行っています。※耐震診断に必要な費用の9割を県が負担。
住宅の大きさ、図面の有無により2千円~6千円の自己負担で耐震診断が行えます。
申込先(一社)富山県建築士事務所協会(電話:076-442-1135)
※当社でも直接ご依頼いただくことが可能です。
その場合の診断費は約5万円~8万円程かかります。
お急ぎの場合はご相談ください。
(3)耐震改修支援について
耐震改修、部分耐震改修に要する工事費の5分の4を補助します。
(補助金の限度額は100万円)
※市町村により追加の補助がある場合があります。
※当社でも耐震改修工事を多く手掛けております。まずはご相談ください。
(4)住宅の道路に面する危険なブロック塀の除却への支援(令和7年まで※予定)
補助金額:除却工事費の3分の2(最大10万円)
※市町村により追加の補助がある場合があります
※工事着工前に申し込みが必要となります。
補助金に関するご相談も承っております。
まずはお電話やメール等でお問合せくださいね!
フォルムゼノマ株式会社
〒 938-0801 富山県黒部市荻生5253-2
TEL0765-56-7531
立山ショールーム
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