建築工法の違い - フォルムゼノマ

Form ZENOMA

暮らすを考える知恵袋

2020.07.07 家づくりコラム

建築工法の違い

こんにちは、営業担当の水野です!

以前にフォルムゼノマが採用している建築工法「在来工法」について、ご紹介したことがありました。

https://form-zenoma.jp/blog/850

「他にどんな建築工法があるの?」とのお声もあったので、今日は建築工法の特徴についてご紹介したいと思います。


まず、一戸建て住宅における代表的な建築工法は、3つ挙げられます。
1:木造軸組工法・在来工法
2:2×4(ツーバイフォー)工法
3:鉄筋コンクリート工法

ひとつずつ特徴を見ていきましょう。
●木造軸組工法・在来工法
フォルムゼノマが採用する、日本の風土に適し、日本の住宅で最も一般的で伝統的な工法です。
土台・柱・梁を積み上げて建物の骨組みを作り、適切な補強(筋交い)をバランスよく配置することで、地震や風圧に耐える構造になっています。
また、間取りの自由度が高い、土台・柱などのパーツでの組み換えがしやすい、後の部分補修や増改築にも対応できるといったメリットがあります。
日本らしいデザインの家やフォルムゼノマがおすすめする「軒の出」は、この在来工法だからこそ実現できます。
しかし、フォルムゼノマがこの工法を採用しているのは、デザイン的な要素を反映しやすいからだけではありません。
パーツで組み立てる在来工法は、将来の増改築や部分的メンテナンスにも対応しやすく、長い目で考えると、お客さまに最も有利な工法だと考えているからです。


●2×4工法
2×4インチ、2×6インチなどの規格化された木材をパネル化し、それを組み立てて建築する工法です。
分かりやすく言うと、分厚い板を組み立てたダンボール箱のような形で、パネルを建物全体にバランスよく配置し、地震や風圧、屋根や床の荷重に耐える構造です。
柱や梁といった点ではなく、壁などの面で全体を支える工法なので、耐震性に優れています。また、部材を釘打ちで接合する施工のしやすさから、職人の技能差による品質のばらつきが少なく、工期も短くてすむメリットがあります。
しかし、壁の量やバランスを十分に考慮しなければならず、在来工法に比べて開口部が制限され、設計の自由度が低くなります。
つまり、将来の増改築に対応しにくいと言えます。

●鉄筋コンクリート工法
鉄筋という鉄の棒とコンクリートで柱・梁・壁・床等を造る工法で、耐震性や防音性に優れています。
一般住宅よりもマンションなどの大型建築物でみられる構造です。
一般住宅でも、「開口部を大きくとりたい」「大きくせり出したデザインにしたい」といった場合に使われていることもあります。
しかし、鉄は木の350倍も熱を通しやすい性質のため、夏の暑さや冬の寒さを家の内外に伝えてしまいます。
そのため、断熱性・省エネ性を高くしたいのならば、鉄骨より高断熱・高気密にしやすい木造がおすすめです。
特に、冬は鉄が冷えて壁の内部が結露する原因となるため、それを防ぐための断熱対策に費用がかさみます。
富山のような寒冷地での家づくりには、向いていないと言えるでしょう。
また、鉄骨は木造に比べて、坪単価が10万円単位で違うこともあるほど割高です。
予算に応じた家を建てたいならば、木造をおすすめします。

それぞれの建築構造のメリット・デメリットをお分かりいただけたでしょうか?
他にも、木造住宅での細かな建築構造には、神社仏閣で使われている「伝統工法」、住宅を複数のユニットに分け、仕上げに近い段階まで工場生産して現場で組み立てる「積層型ユニット工法」、フォルムゼノマらしい軒の出や大屋根を手がける時に使われる「在来工法+登り梁工法」などがあります。
建築工法においては、会社ごとに特徴があります。
ただ話を一方的に聞くだけでなく、メリット・デメリットやコストバランスを考慮した上でご家族にあった家づくりをしてくださいね。