暮らすを考える知恵袋
2021.06.10 住みよさと設計のヒケツ
冷房と除湿はどちらがお得?
こんにちは、営業担当の水野です!
湿度が高くなる梅雨時期は、エアコンをつけることが多くなりますね。
「冷房と除湿ってどっちがお得なの?」と思ったことはありませんか?
もしかしたら、「除湿のほうが電気代がかかる」という噂を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
今日は、知っているようで知らない「冷房」と「除湿」の違いやどちらがお得なのかを探ってみたいと思います。
早速結論から言うと、「冷房のほうが高い場合もあるし、安い場合もある」です。
なんだかスッキリしませんが、使うタイミングを間違えると無駄な電気を消費し、電気代がかかってしまいます。
つまり、「冷房」と「除湿」の違いを知り、状況によって使い分ければ、電気代の節約につながるということです。
では、「冷房」と「除湿」の違いとは?
●冷房:部屋の空気の「温度」を低くすることを最優先にしている機能
室内の温度を一気に下げて快適な室温にする。除湿量も減る。部屋が暑いと感じた時に。
●除湿:室内の高くなった「湿度」を適正にすることを最優先とした機能
温度をできるだけ下げずに湿度を減らす。「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2つのタイプがある。蒸し暑い時に。ジメジメして不快な時に。
湿度が高いけどまだ肌寒い6月は、除湿機能が活躍しそうですね。
ただし、除湿運転の場合は、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」のどちらのタイプで除湿するかで電気代は変わってきます。
一般的な「弱冷房除湿」は、微弱な冷房運転で「部屋の温度を下げながら部屋の湿度も下げる」機能で、冷房より経済的です。
しかし、その分除湿力は弱く、室温を下げたくない場合には不向きです。
一方の「再熱除湿」は、部屋の温度を下げすぎず、湿度のみ低くして適正な状態に保つ機能です。
空気を強く冷やすので高い除湿力があります。
しかし、そのままの冷たい空気だと室温が下がりすぎるので、再度暖めなおしてから空気を吹き出す「冷房」と「暖房」を一緒に稼働しているような仕組みです。
そのため、電気代が一番高くかかるのがデメリットです。
真夏の暑い季節は「冷房」
蒸し暑く感じる日は「弱冷房除湿」
梅雨時などの肌寒い時期は「再熱除湿」
以上のように、「冷房」と「除湿」を使い分けると、機能を最大限生かして快適な環境を作り出してくれます。
裏技としては、エアコンの「自動運転」モードを使うこともおすすめです。
室内気温を設定温度になるまでの間は最大運転をして、設定温度になってからは弱運転や送風運転で設定温度を保ってくれます。
電気代は、設定温度にするまでの時間が短いほど抑えられるので、もしかしたら短時間で一気に設定温度にしてくれる「自動運転」モードが、電気代を一番節約できる方法かもしれません。
また、近年は、断熱性能が向上しているので、24時間エアコンを運転させ続けた方が電気代の節約になる場合もあります。
もう一つ、電気代を節約できるコツとしては、エアコンに負担をかけすぎず、風の流れや自然の環境に助けを求めることも大切です。
最も効果的なのが「換気」でしょう。
夏にサウナ状態の車を運転する時に窓を開けた方が冷房の効きがよいのと同様に、室内もまずは自然の風を通して排熱をしないと、エアコンにかなりの負担がかかります。
他にも、グリーンカーテンや散水の気化熱利用などもおすすめです。
これからの季節に手放せない「冷房」と「除湿」。
賢く使って快適なお部屋で過ごしてくださいね!