良質な睡眠のための寝室づくり - フォルムゼノマ

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暮らすを考える知恵袋

2020.02.13 住みよさと設計のヒケツ

良質な睡眠のための寝室づくり

こんにちは、フォルムゼノマです。

寒い冬の朝は、布団の中からなかなか出られないですよね。
毎日を元気に過ごすためには、睡眠はとても大切です。
そこで今日は、良質な睡眠のための寝室づくりのコツをご紹介したいと思います。

①プライバシーの向上
使用者以外がドアの前を歩かないよう、寝室を各階の最奥部に設置。
また、隣接する部屋は壁一枚で仕切らず、収納やクローゼットを界壁にすることで生活音を気にせず過ごせます。

②間取り
・家具を最小限に。
地震の際のリスク減少と寝具からの埃始末がラクになります。
・ベッドの頭部分には窓は配置しない。
窓から入ってくる冷気が睡眠を妨げます。
・枕元に棚を置く。
寝ながらスマホや薬、飲み物を置ける場所に。照明スイッチもそこにあると起き上がる手間も省けます。

③照明
睡眠時、清掃する時などシチュエーションに応じた使い分けできる照明が便利です。
ベッドに入っている時は、人の目に照明が直接届かない間接照明がおすすめです。

以上の3つのポイントを生かすためには、まず家づくりをスタートする際に寝室でどのように過ごしたいかを明確にしておくことです。
例えば、
・ベッドで寝るか?布団で寝るか?
・寝ながらテレビを見る、ゲームをする習慣があるか?…など。
他にも、家具の持ち込みがある場合や、具体的な生活スタイル(寝る前にベッド横の化粧台を使う、書斎が欲しいなど)も設計者に伝えておくとよいですね。
これらの情報によって、動線や照明など快適に過ごすための部屋の作り方が変わってくるので、ちょっとしたことでも気軽に話してみてください。

最後に、居心地の良い寝室を作られた2つの事例をご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。

●黒部市K様邸の寝室

タタミで寝ることを希望された和室風の寝室です。
隣室はクローゼットになっています。
頭側には、スマホが充電できるようにコンセントを設置。
壁側にはちょっとした物を置けるように板張りの部分も設けました。


入り口横にはテレビを置くため、そこにもう一つ別回路の照明も設置してあります。

●富山市K様邸の寝室

プライバシーが保たれるよう、2階の一番奥にご夫婦の寝室を作りました。
入り口横は、テレビカウンターと奥様の化粧スペース。
お部屋の雰囲気に合った使いやすい造作カウンターを設置しました。


そして、ベッドの頭側には、スマホや本を置く棚を。
地模様のある壁紙とスプーンカットのボルドーパイン材を貼ることで、ベッド側の照明だけをつけた時に陰影ができます。
眠りを誘うような落ち着いたおしゃれな寝室になりました。