暮らすを考える知恵袋
2021.11.25 パッシブデザイン
憧れだけでは後悔する!? 薪ストーブのある暮らし
こんにちは、営業担当の水野です!
もうすぐ12月ですね。
気温が下がり肌寒くなってくると、立山事務所の薪ストーブの火入れの時期もそろそろかなぁとワクワクしてきます。
最近はキャンプ好きな方も多いので、自分で火を起こして焚き火をする方も増えているようですが、不思議と燃える炎を見ていると心が和みますよね。
これはきっと、大昔に火を焚いていたことが太古の記憶として、人間の遺伝子の中に残っているのではないかとも考えられます。
そこで、家族団欒の場のリビングルームに薪ストーブを置いてみた場合を想像してみてください。
暖かくて大きな薪ストーブに、チラチラと薪の炎が揺らめき、家族が笑顔で周囲に集う。
ストーブのトップには、コトコト煮える今日の夕食が…なんてとっても憧れますよね♪
こちらは、薪ストーブを設置したY様邸です。
床を耐久性のあるタイル敷にして、その先にはテラスがつながっています。
薪ストーブがあれば、吹き抜けでつながる2階部分もぽかぽかあったか。
お庭を含めた家全体が、薪ストーブがあることで1つのつながりのある大空間を生み出してくれています。
これまで当社で薪ストーブを設置されたお客さまも、みなさま「家族と過ごす時間が増えた」、「以前より会話が多くなった」、「心癒される」など嬉しそうに話される方ばかりです。
このように魅力がいっぱいの薪ストーブですが、憧れだけで設置するのはおすすめできません。
火災防止や燃料にする薪問題などの覚悟や家族全体の説得など、いろいろクリアすべき問題点が数多くあるからです。
雑誌やカタログで見た興味や憧れただけで設置したりすると、必ず後悔することになります。
例えば、薪ストーブは家全体を暖めてくれますが、着火してから家全体が暖かくなるまで少なくとも2~3時間は必要です。
もし朝6時に起きて7時半に全員出掛ける生活パターンであれば、朝は家が寒いままで過ごさなければならず、せっかく暖まったころには誰もいなくなってしまいます。
忙しい朝に、薪ストーブみたいなのんびり屋さんの暖房効果を期待してはいけません。
もちろん夜も同様です。
こうしたご家庭で薪ストーブを楽しみたい場合は、他の暖房器具と併用することが必要です。
休日や冬の夜長など時間に追われていない場合に、最初は併用して使いつつ暖まってきたら他の暖房を消す。
薪ストーブの良い点を実感するためには、そういった工夫をすることが条件です。
他にも、年1回のメンテナンス(煙突掃除など)や薪の調達など、考えられる問題をすべて理解でき対処できるのであれば、薪ストーブのある生活はきっと素晴らしいものになります。
次回、メンテナンスや薪集めについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね♪
薪ストーブの設置を希望している方は、まず一度じっくりと話を聞いてから購入を検討しましょう!
ご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。