いま、改めて薪ストーブを。 - フォルムゼノマ

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暮らすを考える知恵袋

2022.12.15 パッシブデザイン

いま、改めて薪ストーブを。

こんにちは、フォルムゼノマです。

暖房=エネルギー消費。基本的にすべての暖房は二酸化炭素排出につながりますが、これをおおきく覆すのが燃やしてすぐ暖が取れ、熱の変換効率80%と言われる薪ストーブ利用です。

さらに薪に使う木は成長に伴いCO2をため込む効果がある為、燃焼で発生するCO2のカーボンニュートラルという概念により、木を燃やしての排出量は差し引きゼロ。そんな薪ストーブがどれだけ環境的に有利かつ効果的かの試算を、ある研究機関が算出していました。

薪ストーブの消費する薪を年間6tと仮定すれば・・・・まず、発生熱量と同等のエネルギーを生み出すのに灯油1200L、その灯油の燃焼で生じるCO2を削減できると考えたとき、ストーブたった1台分によるその削減量は年間なんと3tという結果がでています。ガソリン車とハイブリッド車のCO2削減効果は年間0.6t/台とされていますが、薪ストーブ一台で3t÷0.5=5台分の効果があると示されました。

薪ストーブを使えば効果的、という単純な考えでなく「木」はCO2の貯蔵タンクであってエネルギーを取り出す為の存在ではなく、「木」そのものを人間社会の中に出来るだけ深く浸透させ、また長い時間利用し続けるといった意識が、向かうべき低炭素社会に大きく貢献できるのです。

木を出来るだけ使った家や家具を長く使い、使い終わった部分は燃やしてエネルギー転換する、つまり「木」を徹底的に使い倒す「循環利用」です。もちろん大量の薪ストックも有効、最終的に燃やすことで「循環」の一角を薪ストーブに担ってもらう。これこそ向かうべきサスティナビリティです。徹底して「木」に関わることが、カッコいいと言われるようになればと思います。

薪ストーブを使うのがもっと一般的になれば県内、樹木や果樹伐採材、建物解体廃材利用も盛んになりはじめます。そうすれば材木の運搬で人々が汗を流し、最近とかく希薄になりがちなコミュニティも復活、さらに薪割で健康に鍛えた肉体は病気等もことごとく跳ね返し、国民の医療費問題も必ず改善に向かうはず。一体、これはもう一石何鳥になるのかわかりません。

地球のために未来のために出来ること。おすすめは「薪ストーブと木の利用」です。とにかく「木」に関わって下さい。さあみなさん!!薪ストーブのついた木の家に住み、「循環・循環」と口ずさみながら休日は薪割りに勤しみましょう。効果は地球的規模で、必ずいつか出てくるはずです。