暮らすを考える知恵袋
2021.01.12 住みよさと設計のヒケツ
ライトウェルの効果
こんにちは、フォルムゼノマです。
みなさんは、「ライトウェル」をご存知でしょうか?
「ライトウェル」とは、“光井戸”とも呼ばれる建築用語で、トップライトや吹き抜け、中庭を利用し、採光条件の悪い建物内部でも直接採光を期待できる仕組みのことを言います。
フォルムゼノマの家の特徴でもある「大屋根」や、正方形に近いような住宅の場合、どうしても内部まで太陽光が届きづらい場合があります。
その問題を解決してくれるのが、「ライトウェル」です。
例えば、家の中心にトップライト(天窓)を作り、室内に自然光を落とす。
吹き抜けの高窓を利用して、LDKの隅々にまで光を届ける。このような設計が考えられます。
こちらのお家では、屋根に設けたトップライトからの光が、2階ホールを明るく照らしています。
さらには、その光が1Fの洗面所まで到達するように考えて設計されています。
そんなライトウェルを、洗面所から見上げてみました。
天気が悪いにも関わらず、昼間は照明が必要ないくらいの光の効果が感じられます。
また、こちらのお家では階段の吹き抜けを利用して、豊かな自然光が暗い1F廊下まで届くように設計しています。家の中央に突然天空光が落ちてくるなんて、なんだか異次元な感じで楽しくなります。
家全体に光を呼び込む「ライトウェル」。
明るさの効果だけでなく、壁に落ちる光の豊かな表情や、窓越しの青空を楽しんでみるのもいいですね♪