清潔・快適なトイレづくり - フォルムゼノマ

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暮らすを考える知恵袋

2021.05.11 住みよさと設計のヒケツ

清潔・快適なトイレづくり

こんにちは、営業担当の水野です!

トイレは、日本語では「便所」ですが、英語では「restroom」や「toilet」と言い、欧米では“休憩の場”といった意味も含まれていることがわかります。
ちなみに欧米では、開・閉がひと目でわかる「表示鍵」がないトイレも多くあります。
なぜなら、「ドアが開いていれば空室」、「ドアが閉まっている時は使用中」のサインだからです。
トイレは、部屋の延長線上にあるという考えがあるのでしょう。
日本では、「トイレのドアは閉めるもの」だと教えられて育ちますが、住む国が違うと考え方も違います。

しかし、最近の日本のトイレは、西洋文化にずいぶんと近付き「休憩する」「休む」といった要件を満たすための「環境作り」も不可欠となっています。
ただし、トイレには、日々の健康をチェックするという大切な役割もあります。
くつろぎやすさや快適性を追求しつつも、しっかり自分の排せつ物を確認することで、微妙な体調の変化や異変に気付ける空間でなければなりません。

この重要性も踏まえ、弊社のトイレづくりのポイントをご紹介します。

1:清潔さ&お手入れのしやすさ
最近は、トイレ商品もどんどん進化していて、お掃除機能が付いた便座や機能性の高い内装材も多く出ています。
お子さまやご高齢の方がいらっしゃる場合、床は汚れやすいので「さっと拭けて匂いが染みつかない」もの(例えば、艶のあるタイルなど)がおすすめです。
反対におすすめできないのが、水分を吸う素材
夏場は冷たい水道水で便器が結露し、床に水滴がしたたり落ちることがあるからです。
特に、家族が多くトイレを頻繁に使用するご家庭の場合には注意しましょう。
掃除がしやすいものを選ぶことで、トイレを清潔に保ちやすくなります。
さらに、壁や天井に板を貼ったり珪藻土を塗ったりと、消臭効果・調湿効果のある材料を選ぶと良いです

2:空間の広さ
弊社で家を建てられる時は、少し広めの巾1.2m〜1.35m×奥行き1.6m〜1.8m程度のサイズをおすすめしています。
ある程度広さがあったほうが、匂いがこもりにくくゆったりと使用できますし、トイレの中に「収納+少し大きめの手洗いボウル」を付けることも可能です。
トイレで使用する掃除道具やゴミ箱・ストック品などは、使う場所にまとめて収納すると、スッキリ見栄えもよく掃除もラクです。
また、ご要望で本棚や読書用の折り畳みテーブル、収納カウンターなどの設置もご相談ください。

3:窓を作る
できる限り、自然光取り入れ、かつ換気ができる「」を設置しましょう。
自然光が一番確実に老廃物をチェックできますし、何より日中に電気を付けてトイレに入るのは不経済です。
また、健康バロメーターは、排せつ物の臭いでも計ることができます。
トイレに窓がないと、芳香剤で臭い対策をしがちですが、その匂いに惑わされて排出物の臭いが分からなくなってしまいます。
換気扇は設置しますが、換気は窓で行うのが一番よいのです

4:ドア
間取り上、引き戸ではなくドアになってしまう場合は「外開きドア」にしましょう。
「内開きドア」にした場合、急にトイレ内で体調不良となりドアのそばで倒れてしまったら、外部からドアが開けられずに救出が遅れてしまうことも考えられます。

小さな空間ですが、トイレは毎日使う必要不可欠な場所です。
だからこそ、清潔で快適な場所を作りましょう!