年齢に合わせた「子ども部屋」活用法 - フォルムゼノマ

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暮らすを考える知恵袋

2021.07.29 住みよさと設計のヒケツ

年齢に合わせた「子ども部屋」活用法

こんにちは、営業担当の水野です!

夏休みが始まりましたね。
学校が休みになると、子どもが自分の部屋で過ごす時間も長くなります。
子ども部屋は、勉強で集中するためやお年頃になるとプライバシーを確保してあげるためなど、お子さまのために計画される場合が多いでしょうか。

しかし、子ども部屋として使われるのは、中学から大学受験までの5~6年、長くても10年程度
その後、一人暮らしや独立・結婚などで部屋は使われなくなってしまいます。
せっかく作ったのに、子ども部屋として使われる期間は、案外短いようです。
しかし、ちょっとした工夫をすれば、長く機能的に使える子ども部屋を作ることが可能なんです。

例えば、「2人子どもがいれば、2部屋必要」という考えは捨てて、あえて1部屋しか作らない。
その代わり、平均的な6畳の子ども部屋を10~12畳と広く計画し、間仕切りを設置・撤去可能な作りにしておくのがおすすめです。
では、その壁のない大きな洋室をどのように使うのか?
お子さまの年齢順に見ていきましょう!

0歳〜10歳ごろ
低年齢までの着替え、就寝、遊び場は、この広いスペースで行います。
それとは別に、子ども部屋に隣接した「誰でも気軽に使えるプレイスペース」を作り、家族や友達が勉強やTVゲームなどをして、ガヤガヤにぎわえるようにします。
このプレイスペースを、書斎や家事コーナーとしても使用することで、隣り合った子どもたちと自然とコミュニケーションができる環境作りがでます。
また、建物を大きく作らなくて済むので、建築コスト節約にもつながります。

プレイスペースは、子ども部屋とは違う遊び感覚で使用できるイメージに!
また子ども部屋の壁面は、あえて石膏ボードのままにしておき、いたずら書きやピンで自由に貼り付けしてもよいルールにして、中学生になってからクロス仕上げをする方法もありますよ。
こうすれば、感性豊かなお子さまに成長するかも…!?

11歳〜18歳ごろ
思春期を向かえると、お子さまにもプライバシーが必要になってきます。
ここで初めて間仕切りを作り、個室を作ります。
大きさは、4.5畳~6畳+収納があれば十分です。
この時、子ども部屋を快適な環境にしすぎないことがポイント!
部屋に「こもりすぎない」工夫をしておきましょう。

また、子ども部屋に「ロフト」を希望される方も多いです。
狭い部屋でも、空間を”縦”に利用するロフトを作れば、想像以上の広さに!
フォルムゼノマの登り梁工法だと、より開放感のあるステキな空間になりますよ♪

19歳ごろ〜
高校を卒業して成人・独立すると、子ども部屋は使われなくなるケースも。
そしたら、間仕切りを解体して元の広々とした空間に戻して、第2の活用法を考えましょう!
例えば、写真や絵画のギャラリーアトリエ音楽室など、趣味部屋にして思う存分楽しむ
登山好きの人なら、ザックや靴をしっかり整理できる「アウトドア収納&乾燥室」に、来客の多い社交的な人なら、広々とした「ゲストルーム」にしてもいいですね♪

つまり、子ども部屋の基本的な考え方は、“両親の洋室を期間限定で貸し出す”という発想を。
子どものための部屋ではなく、いずれ自分たちが趣味を楽しむ目的で、最初から「予備空間として準備する」と考えて見てはどうでしょうか。
そんな風に考えてみれば、もう今から「将来何をしようか」とワクワクしてきませんか?