暮らすを考える知恵袋
2021.08.10 住みよさと設計のヒケツ
快適な寝室を作るには?
こんにちは、営業担当の水野です!
この暑い夏に、みなさんはぐっすり眠れていますか?
寝室は「眠る」ための部屋ですが、慌ただしかった日常を終え、1日の最後に「ゆっくりとくつろぐ場所」でもあります。
ゆとり生活が見直されている今、改めて寝室について見直してみようと思います。
●寝室を設計する前に…
理想の家づくりの条件は、お客さまによってさまざま。
だから、求められる寝室づくりの条件も、お客さまによって異なるのは当然です。
しかし、多くの場合に共通する点があります。
それが、いかにして「快適な」くつろぎ空間と睡眠環境を作り出すか、という点です。
寝室の第一条件は、なにより睡眠がしっかりとれることです。
そこで、「快適な寝室」を作るために、次のようなことを考えてみてはどうでしょうか。
●快適な寝室を作るために〜初級編〜
【プライバシーが確保できる個室にする】
夫婦の寝室は、家庭内でも特にプライバシーを守りたい場所です。
そのため、隣接する部屋に音が漏れてしまわないよう、防音材や間取りの工夫が必要です。
できれば、寝室は突き当たりに配置し、寝室を使う人以外がドアの前を通らないようにすると、プライバシーがさらに高まります。
【騒音を寝室内に入れない】
屋外・屋内の騒音や生活音を、なるべく寝室に入れない工夫をしましょう。
騒音で寝付きが悪いということがないように、道路の位置や、近隣の騒音が発生するような場所からは遠い場所がおすすめです。
また、注意が必要なのは、親世代と同居の場合。
高齢者と若い世代は、生活時間帯が異なります。
高齢者が夜中のトイレに立つ音や、高齢者が就寝してから子世代が居間で騒いだりすると、世代間のもめ事の原因になってしまいます。
こういった「音に対する配慮」も、間取りを決めるときに非常に重要です。
規格住宅のAタイプ、Bタイプといったパターン間取りは、このような千差万別の敷地条件・家族構成に対応しにくいので注意しましょう。
【騒音への対処策】
寝室の騒音対策は、実は細かなところまで注意を払っておくに越したことはありません。例えば、日中は気にならない時計や冷蔵庫のなどの音が夜は耳障りに聞こえて、知らず知らずのうちに安眠が妨げられていることも少なくありません。
そこでおすすめなのが、寝室のインテリアや内装に吸音効果のあるものを用いることです。
音を反射しにくい生地の厚いカーテンや、カーペット、凹凸の多いクロスも音を拡散させてくれますし、葉の多い植栽やぬいぐるみも効果的です。
【造作収納でスッキリ&地震対策】
寝室の収納に、寝具や着替えをしまっておくための既製家具を選ぶと、室内が狭く圧迫感を感じてしまいます。
しかも、地震で倒れてきたら家具の下敷きになって負傷することも…。
こういった問題をすべて解決できるのが、大工工事による「造作収納」です。
フォルムゼノマの造作収納はお客さまからもかなり評判で、空間をムダなく利用でき、壁にも固定していて機能性もあり、スッキリ統一感のある寝室をお造りできます。
お打ち合わせ時に設計士としっかり相談することで、デザインも予算も納得できるものをお造りしています。
●快適な寝室を作るために〜上級編〜
【照明計画】
夜間照明は、空間全体を照らす全般照明と、机や枕元などを照らす部分・間接照明の2つがあれば便利です。
全般照明は、作業をしたりするときに効果的ですが、眠りに着く前の穏やかな時間に付けると明るすぎます。
海外映画をみると、寝室の照明は天井照明ではなく、ソファーやベッド横のスタンドだけ。
このメリハリのある照明方法は、人体に優しくしっかり睡眠がとれ、かつ体内時計が整えられるのだそうです。
明るければよいというのではなく、寝室のための照明計画を考えてみましょう。
最後に、快適な寝室づくりで大切なのは、設計士としっかりと対話と検討をすることです。
家の中でいちばん安全で落ち着ける場所、いつでも片付いて生活感を感じない空間、寛いで過ごせる場所、どんな寝室にしたいですか?
しっかりと計画できれば、あなたのお宅にもきっとホテルのような素敵な寝室が完成するはずですよ!