暮らすを考える知恵袋
2021.12.16 お客様の声や質問
【建築用語集】いくつ知っていますか? Part6
こんにちは、監理担当の新﨑です。
家づくりをしていると、日常生活では聞きなれない専門用語が出てきます。
意味が分からないけど、聞くタイミングを逃してしまった…。
そんな経験をされたお客さまもいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、知ると理解が深まる、建築専門用語集の第6弾です。
【板目・柾目・杢目】
材木を製材したときに現われる模様(木目)のこと。
「板目」は、木目が山形や波型の模様のことを指します。
丸太の中心からずれて挽くことで、このような模様が現れます。
乾燥や収縮による狂いが生じやすいという欠点がありますが、木目の美しさや不規則性に味わいがあります。
「柾目(まさめ)」は、材木の中心付近を製材した際にできる平行な木目のものを指します。
ひとつの丸太から切り出せる量が少ないため、板目に比べて割高になりますが、反りや収縮などの狂いが少ないため、和室の長押、鴨居の見付面などに用いられます。
「杢目(もくめ)」は、木材の模様の中でも、複雑で面白味のある装飾価値が高い紋様のものを指します。
根に近い部分や不規則な生成をした樹木に現れ、銘木として珍重されるような欅の玉杢や杉の笹杢などが有名です。
希少価値が高く、美しい杢目をした木材はとりわけ高値で取引されています。
【馬目地・芋目地】 *目地(めじ):部材と部材の間の継ぎ目(隙間)のこと
タイル、レンガ、石、コンクリートブロックなどの貼り方や積み方の種類。
「馬目地(うまめじ)」は、横方向の目地を一直線に通し、縦方向の目地を半分ずらした積み方のことを指します。
馬の足跡のように交互になっているところから、「馬踏み目地」、「破れ目地」と呼ばれることもあります。
「芋目地(いもめじ)」は、縦方向も横方向も目地をまっすぐ通した貼り方で、「通し目地」とも呼ばれます。
シンプルですっきりとした見た目の、定番の貼り方です。
「馬目地」は元々、縦方向を互い違いにして積み重ねることで強度を上げていたレンガの積み方から発生した目地。
その後、レンガを薄くスライスしたタイルが登場しましたが、積み重ねずに「貼る」タイルにおいても、「馬目地」や「芋目地」という言い方をされるようになったそうです。
タイルの目地はデザイン的な要素が大きいと同時に、寸法誤差を調整するための意味合いも持っています。
【コーブ照明・コーニス照明】
間接照明の種類
「コーブ照明」は、折り上げ天井(天井の中央部分を周囲より一段高くとった天井)の内部に照明を設置して、天井を光らせることで照明にする方法。
直接光源が目に入らないので、眩しさを感じずに部屋を明るくすることができます。
空間全体を柔らかい明るさで包んでくれるので、寝室や書斎など、落ち着いた雰囲気を出したい場合におすすめです。
「コーニス照明」は、光を直接壁面に当ててその光を照明にする方法。
壁面を明るく照らすことで、空間をより広く感じさせる効果があります。
また、壁やカーテンが創り出す光の陰影が、空間インテリアの一部になり美しい表情を生み出します。
いかがでしたか?
家づくりをきっかけに、ぜひ建築の専門用語を覚えてみてくださいね。