エコな暮らしを実現するための「パッシブデザイン」~日射編~ - フォルムゼノマ

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家づくりの知恵袋

2022.05.12 パッシブデザイン

エコな暮らしを実現するための「パッシブデザイン」~日射編~

こんにちは、設計士の野嶋です。

以前、ブログでフォルムゼノマが考える「パッシブ」について書いたことがありますが、より詳しく、様々な「パッシブ」な暮らしについてご説明していきたいと思います。
「パッシブ住宅」という考え方

「パッシブデザイン」とは、自然エネルギーを最大限に活用しより少ないエネルギーで快適な室内空間と居心地よい暮らしを実現する住宅の設計手法。近年、そんなパッシブデザインを取り入れた住宅に注目が集まっています。エアコンなどの電気に頼らず自然エネルギーで過ごす、頑張らなくても過ごせる「エコな暮らし」にもつながっていくと考えています。

今回は、【夏の日射遮へい・冬の日射取得】について、お話していきたいと思います。まず、暑い夏に「エアコン無しで過ごしたい」と考えるのであれば、

①日射を遮る(さえぎる)
②地面からの輻射熱を遮る
③木陰や風通しを利用する、の三つです。

 

①日射を遮る
窓に日射を当てず影にするのが最も効果的です!窓に太陽高度に応じて日差しを遮る軒の出の設置外部ルーバーの設置夏に繁茂する植栽の利用が挙げられます。熱エネルギーを室内にまず入れないことが最優先です。


※軒の出を設置する事で日差しを遮ることができます。

②地面からの輻射熱を遮る
夏場、体温より気温が低いのに熱く感じるのは輻射熱です。焼けたアスファルトでイメージできますが、熱せられた地面は蓄えたエネルギーを赤外線で放出する為、それを受けることでさらに暑く感じます。家の周囲に犬走りや土間コンクリ―トがあると、場所によっては同じ影響が発生します。地面の部分を多くしたり緑でカバーしたりすることで、大部分は防げます。

③木陰や風通しを利用する
木陰は最も効果的です。南面の窓前に落葉樹を植えることで、夏は木陰で涼しくなり冬は落葉した枝の隙間から差し込む太陽光が室内を温めます。樹木には蒸散効果もある為、空気の流動効果が生まれやすく特に夏場、室内の風抜けをこれに併せて考慮することで敷地内に「微気候」(地面近くの気層の気候。 地表面の状態や植物群落などの影響を受けて細かい気象の差が生じること)が発生し、意図的な風抜け効果も作り易くなります。

 

冬は太陽高度が下がり、室内の奥深くまで日射が届きます。冬の日射を積極的に取り込む工夫をすることで、暖房の負荷がどんどん下がります。
室内に蓄熱部材等を多用し熱を貯める効果を高め「冷めにくい部屋」にすることで冬季間、貴重な熱エネルギーを逃がさない工夫もできます。


※梁を見せる、床材も無垢材を使うなどで蓄熱効果が生まれます。

フォルムゼノマでは、建築予定地の立地条件を考慮しながら夏と冬の日射を検討し、太陽に素直な設計を基本として、冷房・暖房負荷の少ないお家をご提案できます。新築、リフォームどちらの場合でもパッシブ提案は可能ですので「エコな暮らし」に興味のある方は、いつでもお問合せ下さい。