エコな暮らしを実現するための「パッシブデザイン」~周辺環境と共存する暮らし編~ - フォルムゼノマ

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家づくりの知恵袋

2022.05.29 パッシブデザイン

エコな暮らしを実現するための「パッシブデザイン」~周辺環境と共存する暮らし編~

こんにちは、設計士の野嶋です。

パッシブ設計の際には、敷地形状や間取りだけで検討するのではなく、外(周りの環境)に意識を向けます。周辺環境を「しっかり読み取ること」が重要なポイントだということです。すこし個性のあるような土地でも、どういった環境にあるのか読みとりそれをメリットに替えプランに反映することができれば、住まいはより暮らしやすくなる筈です。

逆を言えば、いくら環境の良い土地を用意できたとしてもこの読みとりをいい加減にしてしまうと、「快適に暮らせる家」からはかけ離れてしまう可能性があるのです。


※ドローンによる敷地調査の様子です

では実際に、その土地がどんな周辺環境にあるのか読み取る視点はどのような内容か?

1.近いところの環境を見る
・周囲の建物形状
・未来に立つであろう建物
・周りの植栽の繁茂状況

2.遠い所の環境を見る
・道路や公園の配置
・どの方向に風が吹く地域なのか
・どのくらい陽の当たる場所なのか

これらから建物への影響を検討することで、効果的に自然のエネルギ—を室内に取り込むことができます。

また、敷地の余白の大きさもパッシブに重要な要素です。そこには風の通り道や視線の抜け「借景」といった住まいを快適に出来るヒントが山ほど隠れていますし、また近隣住民にヒアリングすることで結構使えそうなものが見つかります。これら土地の「ポテンシャル=」(=良い要素)が高いときには、それらが集まって設計が仕上がってしまう場合まであるくらいです。

そうやって出来た、周囲の環境にダイレクトにつながる快適な「大きな窓」は、自然に対して遠慮なく解放できます。

そこは、木々を揺らす風の動きや鳥の声、太陽や月の巡り、季節の移り変わりを住む人に届けてくれます。

日常的に窓を開けることで自然を取り込むよう意識すれば、自然と光熱費も減少し、そのような意識に慣れることで快適性が向上、経済性も高くなり住んでからの満足度まで向上する、といった良いことづくめの生活が送れるのです。いまこそ、身近にある有効な環境(利用できるエネルギー)を宝物と考え、それを探ししてみるのはいかがでしょうか?