エコな暮らしを実現するための「パッシブデザイン」~自然とひととのつながり~ - フォルムゼノマ

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家づくりの知恵袋

2022.07.21 パッシブデザイン

エコな暮らしを実現するための「パッシブデザイン」~自然とひととのつながり~

最近、戦争やコロナなどにより、原油由来の値上げが多く取りあげられます。明治以降、私たちは化石燃料という便利なものを手に入れ長い間、湯水のようにエネルギーを使い効率だけを考え、まるで早送りのように営み続けてきましたが、そろそろスローダウンするタイミングなのかもしれません。

明治以前、江戸の人々は自然との共存といった形式で循環型の生活を確立しました。採光や暖房はもちろん衣食住すべて植物由来、必要以上のエネルギーはもらわないし使わない。自然との繋がりが深い分だけ自然を大切にしていました。

例えば、木を切る場合は、枯れるような伐採しない。そうすれば数年で樹木は元のように、薪がとれる太さの枝が成長してくれるから自然をいじめない、次に生きるような工夫までしていました。つまり、生活に使用するエネルギーは、その年の太陽エネルギーが植物を育てた範囲で収まっていたということです。

例えば、30階くらいの高級マンション。町に近ければ生活は一見快適そうに見えますが、いったん停電になってエレベーターが止まれば、30階の上り下りは階段を使って歩かなければならない。 ポンプが動かなければトイレも無理、そして水を汲みにいちいち1階まで行くと考えるとまるで地獄です。こういう一見便利な生活は「何か」がおこってしまうと、一挙に破滅が襲ってくる、あまりにももろい「砂上の楼閣」です。 江戸の生活は一見不便に思えるけれど、このように一挙に破滅が襲ってくるようなことはなかったと思います。

 

現代の生活において一度にエネルギーが断たれるとパニックですが、”徐々”にスローダウンしていく工夫はできそうです。 軒のある建物は気持ち良い自然の風を呼び、冷房は最小限でよい事を教えてくれます。薪ストーブなら、電気がなくても煮炊きができ暖がとれます。そうやって生活の一部に自然の部分を徐々に増やしていけばいいのです。

身近にある自然に感謝しつつも積極的に使わせてもらい、どうしても必要な分だけは皆で分け合え、遠慮できる。日本人がもともと持っているそういった謙虚さこそ、地球を救う為に最大の力を発揮できる世界一優れた精神と考えますが、いかがでしょうか。