暮らしにSDGsスタイルをカッコよく - フォルムゼノマ

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暮らすを考える知恵袋

2022.09.08 パッシブデザイン

暮らしにSDGsスタイルをカッコよく

こんにちは、フォルムゼノマです。

SDGsの暮らしを意識したとき何からすれば良いのか?まず理解しておくべきことは電気の価値感と、それに基づく省エネルギー意識です。ここ数年来は、省エネ家電が普及こそすれ、エコポイントでエアコンを設置したり、USB充電のウェアラブル扇風機を身に着けたり、TVは最低42インチという…。今のライフスタイルはジャバジャバ電気を使う方向で向上?しました。

 

エアコンで暖房をするといった観点から、単純に同じ量の熱を取り出した場合で比較すると、他の燃料とは比べものにもなりません。石油や石炭などの他の燃料は(多少の精製や加工はありますが)、燃やせば暖かくなることからわかるように、そのまま熱エネルギーとなってくれます。それに対し電気は、石油や原子力など他のエネルギーを使って蒸気タービンを回すことで発電(エネルギー転換)しなければならず、その変換効率の悪さといったら悪夢のようです。

 

まず発電所生まれの電気は、末端に届くまでは7割が消失します。日本国では、総発電量の殆どが火力発電所で生まれ石油やガス・石炭によって発電されていますが、その発電効率はというとせいぜい38%程度、さらに配送電ロスも考慮すると(約6%)、火をたいて暖をとることを電気でするとすれば単純計算で3倍以上のエネルギーがどこかで使われ、ようやく手元に届いている、というイメージです。

 

 

かつて総発電量の3割を占めていた原子力発電所も震災事故でデメリットがあらわになり、その建設コストだけではなくウラン精製や放射性廃棄物の処理といった様々な意味でエネルギー多消費型と考えられ現在、そのほとんどが停止しています。稼働できる発電所の老朽化なども追い打ちとなり近年、日本の生活を支える電力は余力ギリギリ状態が続いています。

 

有名な黒四ダムは「黒部の太陽」で、いまや観光資源。 水力発電はもはや発電量の1割に過ぎず、さらに造ったのは関西電力なので発電された電気は黒部から大阪まで送電されています。

 

課題を解決しようにも、電気はコタツやエアコンのような単純な熱利用から、洗濯機や冷蔵庫など主にモーター回転させるもの、そしてテレビやPC・スマホをはじめとする家電類にいたるまで浸透し、それがない生活はイメージすら出来ません。利用しやすく無意識で使ってしまい、だんだんやめられなくなる依存性のあるもの、それがエネルギー消費の代表格「電気」です

 

今後も、生活の利便性向上に伴い電気消費はさらに増えていくと思われますが、意識してこれを使わないようにすれば、単純に3倍の省エネに繋がります。ゆえに電気の「省エネルギー」が、何よりも重要です。もちろん使ってはいけないのではなく、ほんの少し前の生活に戻すだけ。例えば、TVを消してうちわを使い自然の豊かさを生活に取り込む。そういう昔ながらの生活が、未来につながるカッコいいライフスタイルだといった意識が、世の中に広まればといいなと思います。